はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム ウェブサイト運営のためのスマートフォン撮影テクニック(全4回)

スマホ撮影をワンランクアップするポイントは「ピント」「手ブレ」「明るさ」(第1回)

スマートフォンそのものや内蔵カメラの特徴を理解し、Webコミュニケーションをより円滑に進めるコツを解説します。
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

インターネットで表示される写真には、スマートフォンで撮影された写真が多くあります。FacebookなどのSNSを活用して情報発信やユーザーとのコミュニケーションをはかる場合、リアルタイムさやアクティブさを伝えるためにも、スマホ写真をすぐにアップロードすることが有効です。

スマートフォン撮影テクニックでは、スマートフォンそのものや内蔵カメラの特徴を理解し、Webコミュニケーションをより円滑に進めるコツを解説します。

Webコミュニケーションとスマートフォンでの写真撮影

みなさんはスマートフォンで撮影した写真をウェブサイトで使っていますか?

インターネット上にあるウェブサイトすべてに不向きとは言いませんが、スマートフォンで撮影した写真(以下、スマホ写真)の特徴や、撮影時の注意点を理解しておく必要があります。

デジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラのメリットとデメリット

  • レンズ交換が可能で、レンズの性能を特性を生かした撮影が可能
  • イメージセンサーサイズが大きく、色の再現性が豊か
  • コンパクトデジタルカメラやスマートフォンに比べて大きく、重い

スマートフォンのメリットとデメリット

  • レンズ交換がなく、軽量で持ち運びしやすい
  • インターネットへの接続やSNSへの投稿が簡単
  • イメージセンサーサイズが小さく、色の再現性はデジタル一眼に比べて劣る
  • 特に光量が少ない暗い場所などでは、画質が荒れることが多い

スマートフォン内蔵カメラの性能や画質はデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラに劣ります。
しかし、先ほど述べたSNSの活用のほか、ブログへの掲載など、スピーディな情報発信、カジュアルなコミュニケーションには、スマホ写真が不可欠な時代です。

デジタルカメラにおけるスマートフォン内蔵カメラの位置づけ。最近では高解像度な写真が撮影できる機種も多いが、写真撮影に特化した製品ではないこと、イメージセンサーサイズが小さいことから、性能や画質はデジタルカメラに及ばないといえる。

手ブレに注意する

まず、スマートフォンでの撮影で注意すべきポイントは、カメラの構え方です。

グリップしづらい平らな形状のスマートフォンは、デジタル一眼カメラに比べて固定しにくく、シャッタースピードが遅くなる薄暗い場所では手ブレをする確率が高くなります。

脇を締め両手でカメラを固定し、横位置で撮影。右手親指でレリーズする(シャッターボタンを押す)場合は人差し指と薬指で固定します(横位置撮影の場合)。

左手でしっかりカメラを固定し、右手人差し指でレリーズ(縦位置撮影の場合)。

iPhoneでは、画面内のシャッターボタンをタップするのではなく、「音量ボタン」を押すことでもレリーズできる。

※POINT

写真撮影時の2大注意事項は「ピント」と「手ブレ」

SNSで見る美味しそうな料理の画像。でも、肝心のメインディッシュにピントが合っていないため、ボケて写真が台無しになっている投稿をたくさん見受けます。「いいね!」を押そうとする友達の気持ちをそらさないためにも、「ピント」と「手ブレ」には最大の注意を払いましょう!

明るさや色に注意する

撮影した写真を投稿したあとSNSやブログを確認してみると、自分が思っていた明るさと異なることはありませんか?

楽しいイベントの様子や美味しそうな料理が暗い写りだと、印象が悪くなります。内容によっては重厚感のある少し暗めの写真も効果的かもしれませんが、どちらかというと明るく撮影したほうがよい印象を与えられます。

画面をタップしてピントを合わせたときに、被写体の明るさを測る「測距点連動スポット測光」を採用しているスマートフォンがあります。被写体の色味によっては露出補正をし、明るさを調整しましょう(写真撮影入門:第4回「被写体が生きる明るさのコントロール※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
」参照)。

一番重要な被写体を画面上でタップし、確実にピントを合わせる。

iPhoneのカメラではピントを合わせたあと上にスワイプすると+(明るく)補正され、下にスワイプするとー(暗く)補正される。

※POINT

露出補正は機種によって異なる

iPhone以外のスマホではデジタル一眼のように「+」と「-」のボタンから露出補正できるものがあります。スワイプではなく、タップすることで明るさが変わる機種があります。ご自分のスマートフォンを確認してみてください。

色(ホワイトバランス)の設定ができるスマートフォンもあります。撮影環境に合わせてアイコンを選び、ホワイトバランスを設定をすることで、忠実な色を再現できます。

白いシャツなどの無彩色の被写体が暖色系や寒色系に変色している場合は、ホワイトバランスがあっていない証拠です(写真撮影入門:第5回「色にこだわってイメージUP※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
」参照)。

※POINT

ホワイトバランスのメリット

明るさの補正と同じく、デジタル一眼のようにホワイトバランスが設定できる機種があります。気に入った色味で撮影し、保存しましょう。特に食べ物は少し暖色系に仕上げることで、見た人の食欲が湧く、料理の温度を感じるなど、よい印象を与えることが多いようです。

また、FacebookやLINE、Instagramでは、アプリ標準の機能として、アップロード直前に雰囲気のある色やコントラストに変更できます。撮影時にニュートラルに撮影しておいてアプリで色を変えるのか、はじめから雰囲気重視の色味で撮影するのかを考えると、選択肢の幅が広がり、撮影がいっそう楽しくなるでしょう。

まとめ

スマートフォンはもっとも身近なデジタルカメラです。最近ではデジタル一眼カメラのように、色や明るさも自由に設定できます。

コーポレートサイトやECサイトを運営するうえで、メインとして使用するカメラとしては画質の点で不向きです。用途に合わせてスマホ写真を効果的に使うことで、利用者へのタイムリーな情報発信、すみやかなコミュニケーションが可能となります。

色や明るさの考え方、撮影のための基本操作は、デジタル一眼やコンパクトデジタルカメラと同じです。「スマートフォンだから、写ればいい」と考えるのではなく、写真の明るさ、被写体にあった色味を演出することが大切です。

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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