いまさら聞けない!DMPの基礎知識を徹底解説(デジタルマーケティング入門編)

DMPの基礎知識や仕組み、活用方法などを紹介します。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

本記事はデジタルマーケティング情報メディア「MarkeTimes(マーケタイムズ)」の寄稿記事です。

DMPとは

DMPとはData Management Platform(データ・マネジメント・プラットフォーム)の略称。

一般的な概念としてオンライン上で収集したデータを一括で管理し、行動予測やレコメンデーション等のマーケティングアプローチにつなげるためのシステムの事を指す。データの種類としては、デモグラフィックデータ(消費者の属性データ)やWEB上でのアクセス・行動履歴などを元に、広告配信やメール配信をパーソナライズして配信するためのデータ解析プラットフォームとして位置づけられている。

 

DMPの市場規模

ITRが国内のITベンダー55社に行った調査(市場調査レポート「ITR Market View:マーケティング管理市場2015」)によると、2013年度(2億円)は前年度比20倍に伸長しており、2014年度は2013年度の3倍の6億円まで市場が拡大している。

2015年においては、10億円まで市場が拡大すると予想されており、ますますDMPの重要性および認知度が高まってきている。

現在は広告配信事業者が最適な広告配信を行うために、自社でDMPを開発し広告配信に活用したり、海外のDMPベンダーと提携したりしている。主に様々なメディアのWEB行動履歴を収集し、そのデータを行動予測やレコメンドで広告配信を行っているケースが多い。

著者自身も、様々な企業様とお会いさせていただくが、大手企業は基本的に導入をしているか、実装中とゆうイメージである。中小企業に関しては、それ以前のマーケティング戦略が立っていない段階の企業様が多く見受けられる。

2014年のビッグデータ元年と言われた中で、DMPもビッグデータの活用の一つとして位置づけられている。またデータを収集した後工程の、データ分析に関しても各DMPや人材でその精度、質は変わってくる点を踏まえると、ただDMPを導入しただけでは何も生まれないと主張する専門家も多くいるのが現状である。

 

DMP市場規模推移

[市場規模推移]2013年:2億円/2014年:6億円/2015年:10億円/2016年:12億円/2017年:13.5億円/2018年:14.5億円

 DMPの仕組み

DMPは主にCookieと呼ばれるものを活用してデータを収集します。

Cookie(クッキー)

Cookieとは、ユーザー情報をパソコンに一時的に記録したり参照したりする機能の事を指す。 Cookieの記録として書き込まれる情報の中には、ホームページに訪れた訪問回数や、ユーザーID、パスワードなどの会員情報があげられる。

Cookieの仕組み

Webサーバーがユーザーのデバイスに保管しておく小さなファイルのことを指します。種を植え付けるイメージとらえるとわかりやすいです。ユーザーのデバイスが、あるWebサーバーに初めて接続した際に、Webサーバーがユーザーのデバイスの中に、そのWebサーバー専用のCookieファイルを作成します。そして、次回、ユーザーのコンピュータがそのWebサーバーに接続したときには、WebブラウザがそのCookie(小さなファイル)をWebサーバーに送信します。これによりサーバー側はユーザーのデバイスがどのようなサイトにアクセスし、どのような行動を行ったかを把握する事ができます。

 

2種類のDMP(オープンDMPとプライベートDMP)

DMPは「オープンDMP(パブリックDMP)」とプライベートDMPの2種類に大きく分類されます。

オープンDMPとは(=パブリックDMPとは)

オープンDMP(パブリックDMP)は、様々なメディアにおける広告出稿に関連したデモグラフィックデータ、アクセスデータなどを他社に提供するプラットフォームの事を指します。自社で広告運用するにあたり自社内でデータリソースが不足していたり、または自社内のデータと統合して広告出稿等のマーケティング活動をする際に活用する事ができます。オープンDMPは他社に販売されるデータという観点からデータセラー型DMPとも言われています。

プライベートDMP

プライベートDMPは自社のメディアやECサイト等から収集したデモグラフィックデータ、アクセスデータなどを一元管理し、加工した解析データとしてアウトプットすう事が可能です。プライベートDMPで収集、解析したデータを元にCCCMやCRMなどと連携し、広告配信、メール配信、アプリプッシュなどのデジタルマーケティング活動やWEBマーケティング活動に活かす事ができます。

 

一般的なDMPの活用方法

 

DMPはその製品によって付加される役割が異なっている。ただデータを収集して分析する機能のみのDMPからレコメンド情報をアウトプットできるDMPなどその機能は多岐に渡る。

ここでは一般的なDMPの活用方法とそのイメージを紹介する。

 

DMP活用法解説画像

DMP活用事例

DMPはその活用方法が多岐に渡り、機能、用途を理解していたとしてもイメージが沸かない事が多い。下記の5つの事例はDMPの効果的な活用方法が紹介されており、DMPの体系的な活用方法を理解するのに役立つだろう。

事例① 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)様 |株式会社ブレインパッド

事例② 【DSP活用術】リターゲティング配信を工夫することで成果を最大化 |株式会社フルアウト

事例③ 資生堂、ビッグデータ活用で広告成果が3倍|日経ビジネスオンライン

事例④ 会員制転職サイト「ビズリーチ」のYahoo! DMP活用 優良会員になりうる潜在層を獲得|MarkeZine

事例⑤ 「ZOZOTOUWN」「OZmall」の事例に学ぶDMP活用

※次回はDMPの現状の課題と今後についての記事を書いていく予定です。

 

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