レスポンシブ化でリスティング広告効果改善、CVR(転換率)が167%向上

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レスポンシブ化でECサイトを効率的に運営

クライアント様とお話をする中で、最近よく耳にするのが、

  • レスポンシブECサイトへの移行で効率的なスマホ・タブレット対応ができるため、ECサイト運営が楽になるらしい(検証では運用作業は1/3に低減)
  • SEO効果もGoogleが推奨しているだけあって、良いらしい(検証では自然検索流入146%増加)

と言った言葉です。

レスポンシブ化がマルチデバイス対応のECサイト運営手間を削減し、SEOにも効果が高いことについて、多くの方が認知されてきていることを実感します。

そのような中で「リスティング広告などの効果、CVR(転換率)はどうなのか?今デバイス毎に別々にページを作っているが、単一ページにしてCVR(転換率)は下がらないのか?」というご質問をいただきます。

そこで今回はレスポンシブ化によるリスティング広告などの効果、特にCVR(転換率)について考察します。

レスポンシブ化によるリスティング広告の効果

運用の手間が減り、Google検索エンジンからの流入は増えても、サイトCVRが下がってしまい売上減少しては大変なことです。しかし結論から言うとその心配は全く必要ありません。逆に大幅に“改善できる”ことが検証結果から明らかになっています。

以下の図をご参照ください。

レスポンシブ化のリスティング効果測定検証画像を見る

当該ECサイトのリネアストリア様は2013年4月末に、aishipRにてレスポンシブ化を実施し、その後リスティング広告のCVR(転換率)がレスポンシブ化前と安定稼働している5月〜の数値で比較して平均で167%も向上していることが分かります。平均内訳ではPCが264%、スマホが132%、携帯が106%それぞれ向上しています。

リスティング広告の効果が改善された要因

担当者にインタビュー

この伸長している要因についてリスティング広告を担当されている代理様へヒアリングしてみたところ「レスポンシブ化で直接CVRには変化はないと思われる。しかしレスポンシブ化後に大きく改善されているのは事実で、おそらく直接的なものよりも“レスポンシブ化でサイト運用が楽になった分、LPやページに運用担当者様が手をかけられている”からではないか」とのことです。

実際に、当該サイトのご担当者様からは「レスポンシブ化でかなりECサイト運営が楽になったのでLPや各ページデザインなど、これまでなかなか手がかけられなかったことを実施できているので、その効果だと思います」といった声をいただいています。

その他のスマホの改善点としては「レスポンシブ化前は1つのコンテンツページでもページが複数に分離しているなど、CVRを低下させる要因があったが、レスポンシブ化でページ構造がシンプルになり、そのような離脱発生箇所が払拭されている」という点もあるようです。

またPCの改善点については、「これまでスマホが中心だったため、PCコンテンツには手があまりかけられなかったが、レスポンシブ化後に余裕ができたためPCを充実させることができたことの影響が大きい。またこれまで部分的に重いページがあり改善(JS、画像の使い方) ができた」などの要因があるようです。

またPCの改善については合わせてショッピングカート(旧aiship→新aisipR)の改善も大きな複合要因と考えられます。

リスティングは今までどおり手をかけることが必要

今回レスポンシブ化によりリスティング広告効果:CVR(転換率)が向上するという検証結果が得られました。実際にレスポンシブ化を実施した全ての方のその効果が向上するわけではなく、やはり「手をかけることは必要」であることは踏まえた上で『レスポンシブ化で広告効果が下がるということは無い』ことが立証されました。

当該ECサイト様はレスポンシブ化後も非常に売上伸長が好調で、レスポンシブ化の翌々月にはこれまで目標にしていた「楽天店の売上を本店(aishipRでのECサイト)が上回る」ことも達成されました。

そこでこの好調のスパイラルをまとめると以下の様になります。これはスマホ対応を既に完了されているECサイト様でこれからレスポンシブ化してタブレットにも対応することを検討されているECサイト様に当てはまることですのでご参考ください。

レスポンシブ化によるECサイトの好調スパイラル

  1. ECサイトをレスポンシブ化することで、タブレットにも同時対応(タブレットのCVR向上)、その上サイトの運用の手間がこれまでの1/3程度に低減。
  2. レスポンシブ化はGoogle検索エンジンとの親和性が高いためそもそもSEOにも効果的であるが、その上サイト運営(ページ制作や画像作成など)に余裕が生まれ、細部までSEO対策を実施できるようになりSEO効果向上(自然検索からのアクセス増加):146%向上。
  3. また、レスポンシブ化でページが適正化し各デバイスでのユーザ満足度が高まると共に、生まれた余力でさらにLPやコンテンツ改善を実施できサイトCVR改善(リスティング効果):167%向上。

・・・そして、売上は現在××%伸長中。

スマートフォン対応やタブレット対応にも力を入れて、マルチデバイス対応のECサイトで売上伸長を狙うなら、絶対にレスポンシブECサイトが有効です。

岩波

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■aishipスマートフォン&モバイルEC事例・ノウハウ集
http://www.aiship.jp/knowhow/archives/12497
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