Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)活用講座

検索履歴をもとにしたターゲティングがヤフー広告で可能に! サーチターゲティングはスポンサードサーチとYDNのいいとこ取り

検索キーワードの履歴をもとにターゲティング配信できるYDNの新機能「サーチターゲティング」を紹介
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ユーザーの検索履歴にもとに、
顕在化したニーズに向けてターゲティングできる
テキスト&ディスプレイ広告

「サーチターゲティング」をひと言で説明すると、こう表現できるだろう。

サーチターゲティングとは、2013年8月19日からYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)に新たに加わったターゲティング機能だ。広告掲載方式が「ターゲティング」の広告で利用できる。

検索キーワード履歴をもとにYDN配信ページでターゲティング

サーチターゲティングを使うと、Yahoo! JAPANで検索を利用したユーザーが、別の機会にYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の配信ページを訪れたときに、過去の検索履歴をもとにターゲティングされた広告を配信できる。

YDN「サーチターゲティング」のしくみ
YDN「サーチターゲティング」のしくみ

サーチターゲティングには、次のような特徴やメリットがある。

  • キーワード単位のターゲティング

    通常のターゲティングに比べて、キーワード単位の、より細かい粒度で、意図したユーザーに向けた広告配信を行える。

  • スポンサードサーチの補完

    スポンサードサーチで運用しているキーワードをサーチターゲティングでも併用すると、同じターゲット層に向けてYDNを通じてディスプレイ広告ででも訴求できるため、より重点的なプロモーションを実施できる。

  • 同一ユーザーへのデバイスをまたいだ広告配信

    Yahoo! JAPANが独自に保有する検索履歴を利用するため、デバイスが異なってもユーザーの検索履歴は引き継がれる。これにより、複数のデバイスを利用していても、同一ユーザーであれば同じ内容の広告を配信できる

スポンサードサーチとYDNの要素を組み合わせた広告配信が可能

ここで、Yahoo!プロモーション広告における「サーチターゲティング」の位置付けを確認しておこう。現在、Yahoo!プロモーション広告では次の2つの広告アプローチが提供されている。

  • 検索連動型広告の「スポンサードサーチ」
  • さまざまな方法でターゲティングできる「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」

スポンサードサーチでは、ユーザーが検索したキーワードに関連する広告を配信できるので、おもに「顕在化しているニーズ」向けの広告と位置付けられている。

一方のYDNでは、ユーザーの興味関心、地域や時間帯、利用環境、行動履歴といったさまざまなターゲティング条件を指定して広告を配信できる。「検索行動には至らないものの、ほかの条件から想定できるユーザーのニーズ」に対して広告を配信できるので、「潜在ニーズ」向けの広告と位置付けられている。

ただし、YDNの「サイトリターゲティング」については、「自社サイトを訪れたことのあるユーザー」に向けて広告を配信できるため、場合によってはスポンサードサーチ以上に顕在ニーズ向けといえる。

サーチターゲティングはYDNの広告掲載方式「ターゲティング」に含まれる機能だが、ターゲティング条件として「ユーザーの検索履歴」を利用するため、スポンサードサーチと同様に「ニーズが顕在化しているユーザー」に対して広告を表示できる。

スポンサードサーチは検索結果ページにだけ広告が表示されるが、サーチターゲティングではYDNの配信ページに掲載範囲が広がるので、「スポンサードサーチとYDNの要素を組み合わせた広告」といえる。

Yahoo! JAPAN広告におけるYDN「サーチターゲティング」の位置づけ
Yahoo! JAPAN広告におけるYDN「サーチターゲティング」の位置づけ

サーチターゲティング機能の使い方

ここでは、サーチターゲティング向けの広告を作成する手順を解説する。

サーチターゲティングの設定は、Yahoo!プロモーション広告の広告管理ツールから行う。まず、広告配信の対象となるキーワードを管理するために「サーチキーワードリスト」を作成する。

STEP 1 「サーチキーワードリスト」の作成

サーチキーワードリストの作成は、広告配信の対象にしたいキーワードで検索して設定可能なサーチキーワード候補を出し、そのなかから対象にしたいキーワードを選択する。

広告管理ツールの「広告管理:YDN」タブ→「ツール」をクリックし、ツール一覧で「サーチキーワードリスト管理」をクリックする。
広告管理ツールの「広告管理:YDN」タブ→「ツール」をクリックし、ツール一覧で「サーチキーワードリスト管理」をクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。
「サーチキーワードリスト管理」ページで「サーチキーワードリスト作成」ボタンをクリックする。
「サーチキーワードリスト管理」ページで「サーチキーワードリスト作成」ボタンをクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。
「サーチキーワードリスト作成」ページで「リストの名前」を入力し、「サーチキーワード登録」に広告配信したいキーワードを入力して「使用できるサーチキーワード候補を検索」ボタンをクリックする。
「サーチキーワードリスト作成」ページで「リストの名前」を入力し、「サーチキーワード登録」に広告配信したいキーワードを入力して「使用できるサーチキーワード候補を検索」ボタンをクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

サーチキーワード候補は、入力したキーワードや入力したキーワードを含む部分一致のキーワードで構成される。

サーチキーワード候補は、リーチ数などをもとにシステムで自動抽出されたもので(公序良俗に反するキーワードは候補から除外)、内容は定期的に更新される予定だ。このほかにも、次のような特徴や決まりがある。

  • サーチキーワード候補検索時に入力したキーワードが補正、変換されて出力される場合がある

    例1: 入力時「引越し」→出力時「引っ越し」
    例2: 入力時「賃貸 東京」→出力時「東京 賃貸」

  • 1つのサーチキーワードリストで登録可能なサーチキーワード数は500キーワードまで
  • サーチキーワードの表示上限件数は500件(候補が500件を超える場合はPCリーチ数の高い順に500件表示される)
  • 1つの広告グループに対して設定可能なサーチキーワードリストは1つ
「サーチキーワード候補」からリストに追加したいキーワードを選ぶと、右側の「選択済み」に表示される。追加し終えたら「サーチキーワード作成」ボタンをクリックする。
「サーチキーワード候補」からリストに追加したいキーワードを選ぶと、右側の「選択済み」に表示される。追加し終えたら「サーチキーワード作成」ボタンをクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

STEP 2 「広告グループ」のサーチターゲティング設定

サーチキーワードリストを作成したら、次はサーチターゲティングで配信したい広告グループの設定で作成したリストを指定する。なお、サーチターゲティングを設定できるのは、広告掲載方式が「ターゲティング」の広告キャンペーンと広告グループだけなので注意しよう。

「広告グループ設定情報」ページの「ターゲティング設定」の「サーチキーワードリスト」で「設定する」を選択し、「サーチキーワードリスト名」一覧の配信対象にするリストをクリックする。
「広告グループ設定情報」ページの「ターゲティング設定」の「サーチキーワードリスト」で「設定する」を選択し、「サーチキーワードリスト名」一覧の配信対象にするリストをクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。
◇◇◇

サーチターゲティング機能は、サーチキーワードリストの内容によってさまざまななモチベーションにあるユーザーに対してターゲティングできる。ニーズが顕在化しているユーザーの背中を押す広告はもちろん、潜在ニーズを持つユーザーに気づきを与える広告も可能だ。

スポンサードサーチが「検索行動をとらえる広告」なら、サーチターゲティングは「検索行動を追いかける広告」といえる。スポンサードサーチを使い慣れている担当者なら、そのノウハウを活かせるので試してみてほしい。

関連情報

※ターゲティングの精度(正確性)はYahoo! JAPANによって保証されるものではなく、選択した設定およびその他の要素によって精度が異なる場合があります。

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