インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア

流入元別コンバージョン指標 2012年1月

今回からPCサイトにスマートフォンのアクセスがどれほどあるのか、基本データに加えた

ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。

インタラクティブマーケティング統計データ
目次

現時点のスマートフォンのキャリアメニューと検索結果の関係を探る

2011年の11月度と12月度のレポートでは、PCサイトに対するスマートフォンのアクセス数のデータを発表し、各方面から好評をいただきました。そこで今回から、スマートフォンのアクセスデータを基本データとして毎月取り扱っていきます(今回のデータから、流入種別にdocomo d-menu検索を追加しています)。

まずは、デスクトップPCからのアクセスデータを見ていきましょう。

アクティブユーザーを示す基本指標

UUあたりPV4.20
セッションあたりPV3.23

流入元ごとの効果を示す指標

流入比率直帰率CV比率流入別CVR
検索エンジン18.53%52.96%10.78%1.48%
クチコミ0.89%52.52%0.92%2.64%
PR1.72%45.82%1.06%1.57%
リスティング17.14%54.09%1.64%0.24%
アフィリエイト0.89%39.41%0.71%1.02%
純広告0.26%68.64%0.10%0.48%
その他60.58%64.26%84.79%3.56%
全体-58.51%-平均2.55%

全体コンバージョン率

ランディングページからのCVR2.55%
エントリーフォームからのCVR29.79%

SEM経由のコンバージョン比率

リスティングSEO
単一ワードCV数比率72.13%70.48%
複合ワードCV数比率27.87%29.52%

SEM経由の単一/複合ワード別コンバージョン率

リスティングSEO
全ワードCVR0.40%1.13%
単一ワード流入を母数としたCVR0.64%1.24%
複合ワード流入を母数としたCVR0.35%1.03%

CGMからのクチコミ流入を示す指標

CGM
CGMからの流入比率1.04%
CGMからのCV比率6.57%
CGMからのCVR4.90%

SEOのロングテール対応状況を示す指標

SEOにおけるランディングページ数586.67
SEOにおけるランディングページがトップの割合45.22%

エントリーフォームの流入元別コンバージョン率

SEO35.31%
クチコミ29.63%
PR52.52%
リスティング35.02%
アフィリエイト34.15%
純広告44.74%
その他23.98%
セッション比率CV比率CVR
Yahoo!46.45%48.37%1.54%
Google41.19%42.19%1.52%
Bing1.50%2.87%2.83%
その他検索エンジン10.86%6.57%0.90%
合計値/平均値100.00%100.00%1.48%

主要リスティング別コンバージョン率

セッション比率CV比率CVR
Yahoo!リスティング広告39.62%30.37%0.19%
Google AdWords60.38%69.63%0.28%
二社合計値/平均値100.00%100.00%0.24%

PCサイトへのスマートフォンアクセス

デバイス別セッションあたりPV

セッションあたりPVPC2.68
スマートフォン総合1.85
Android2.55
iPhone1.04
その他
デバイス
1.08

デバイス別流入元効果指標

全流入からの比率全CVからの比率流入別CVR
検索エンジンPC39.13%21.77%0.90%
スマートフォン総合3.04%0.95%0.50%
クチコミPC0.77%1.92%4.00%
スマートフォン総合0.08%0.12%2.23%
PRPC0.33%1.25%3.01%
スマートフォン総合0.05%0.04%1.29%
リスティングPC2.02%1.79%1.43%
スマートフォン総合0.44%0.00%0.00%
アフィリエイトPC0.32%1.26%3.14%
スマートフォン総合0.06%0.22%2.82%
純広告PC0.19%0.05%0.45%
スマートフォン総合0.04%0.00%0.00%
その他PC43.97%67.16%2.47%
スマートフォン総合9.54%3.48%0.59%
総計PC86.74%95.20%1.77%
スマートフォン総合13.26%4.80%0.58%

デバイス別主要検索エンジン別流入比率・コンバージョン率

全流入からの比率デバイス別の流入比率デバイス・流入別CVR
AndroidYahoo!8.00%15.31%0.52%
Google39.27%75.18%0.83%
Bing0.01%0.01%0.00%
docomo d-menu検索0.97%1.86%1.42%
その他検索エンジン3.99%7.63%2.25%
iPhoneYahoo!14.33%41.53%0.05%
Google17.68%51.24%0.00%
Bing0.00%0.00%0.00%
docomo d-menu検索0.00%0.00%0.00%
その他検索エンジン2.50%7.23%0.00%
その他デバイスYahoo!4.97%37.45%0.28%
Google7.58%57.09%0.09%
Bing0.08%0.57%3.03%
docomo d-menu検索0.00%0.00%0.00%
その他検索エンジン0.65%4.88%0.00%
スマートフォン全体Yahoo!27.30%-0.23%
Google64.52%-0.51%
Bing0.08%-2.78%
docomo d-menu検索0.97%-1.42%
その他検索エンジン7.13%-1.26%

流入元効果指標スマートフォンOS別詳細

全流入からの比率全CVからの比率デバイス・流入別CVR
検索エンジンAndroid1.59%0.88%0.90%
iPhone1.05%0.01%0.02%
その他
デバイス
0.40%0.05%0.21%
クチコミAndroid0.04%0.10%4.23%
iPhone0.03%0.01%0.63%
その他
デバイス
0.01%0.00%0.00%
PRAndroid0.02%0.04%2.73%
iPhone0.01%0.00%0.00%
その他0.01%0.00%0.00%
リスティングAndroid0.29%0.00%0.00%
iPhone0.11%0.00%0.00%
その他
デバイス
0.04%0.00%0.00%
アフィリエイトAndroid0.03%0.19%4.97%
iPhone0.02%0.01%0.87%
その他
デバイス
0.01%0.01%2.86%
純広告Android0.02%0.00%0.00%
iPhone0.02%0.00%0.00%
その他
デバイス
0.01%0.00%0.00%
その他Android1.77%2.45%2.23%
iPhone4.77%0.95%0.32%
その他
デバイス
3.00%0.08%0.04%
スマートフォン総合Android3.76%3.67%1.58%
iPhone6.01%0.99%0.27%
その他
デバイス
3.49%0.14%0.07%
スマートフォン総合13.26%4.80%0.58%
※全流入及び全CVからの比率は、PC流入/CVを含めた全体からの比率を表示しています。

CVRを見る限りではd-menu検索からの流入はそれなりに高く、スマートフォンユーザーの集客手段として一定の効果が見込めると考えられます。とはいえその流入比率はスマートフォン全体で1%前後、Android単独でも2%弱と、Bingより約1%多い程度であり、アクティブとは言いがたいものとなっています。

一方、auスマートフォンの検索エンジン別流入比率は、本レポートではすべて「Google」に含んでいます。なぜなら、auスマートフォンのポータルサイト「auポータル」の検索窓で検索した場合や、HOME画面に設置された検索ウィジェットからの流入元のURLは次のようになりますが、データでは、このいずれでもない(恐らくはWebからの)Google検索が圧倒的多数を占めているためです。

  • auポータルの検索結果からの流入元
    google.co.jp/m?q=キーワード&client=ms-hms-kddi-jp
  • HOME画面の検索ウィジェットの流入元
    google.co.jp/search?q=キーワード&client=ms-hms-kddi-jp

上記のように、d-menuやauポータルが検索機能付きポータルとしてもう1つ伸び悩んでいるように見える原因として、キャリアメニューがWeb検索やアプリマーケットとうまく差別化ができていないことが想定されます。

d-menuでの検索結果はGoogleとD2Cのリスティング枠と、メニューリストトップのリンクにGoogleの検索結果を加えたもので構成されています。しかし、何かを調べたいユーザーは、各検索エンジンに直接アクセスした方が操作性・視認性も良いと考えられます。また、メニューリストに登録されたコンテンツ自体がアプリではなくWebサイトであるため、アプリを探しているユーザーにも訴求できず、Androidマーケットなどに直行されてしまう可能性は大いにあります。

auポータルの場合もd-menuに似た結果ページを表示しますが、こちらはさらにキーワードが完全一致した場合に、はじめてカテゴリリストや推奨アプリへのリンクが表示される仕様になっています。

auポータル(左)とd-menu(右)で“きせかえ”を検索した画面

たとえば「きせかえ」で検索すると結果内に「auで“きせかえ”と言えば」という言葉とともにきせかえカテゴリへのリンクが生成されますが、「着せ替え」「着せかえ」などではこのリンクが表示されず、Web/アプリ検索とほぼ相似となってしまいます。

このような現状は各キャリア・検索エンジン各社ともシナジーを生めているとは言い難く、今後改善されることが予想されます。しかし、今のところはブラウザ内では1ページとして収まっているものの、内実としては各々独立したサービスで構成されているとも見なせます。

この状況が改善されるまでは、メニュー順位上げなどキャリア向け施策・SEO施策をそれぞれ手堅く行っていく必要があるでしょう。

調査概要

ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した

用語集
AdWords / CGM / CVR / KPI / SEM / SEO / アフィリエイト / キャリア / クチコミ / コンバージョン / コンバージョン率 / スマートフォン / セッション / リスティング広告 / リンク / 検索エンジン / 直帰率
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